関係者 様

頬をなでる風も一段と心地よく感じられます。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
『山崎通信』第32号をお届けいたします。

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____山__崎__通__信____________2006.5.24_第32号
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┃ブラックマンデーは来るのか
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 日本経済と企業は好調です。ところが世界の市場は大きなきしみを見せて
 います。どうも1987年の10月、アメリカ株が一日で2割も暴落し、日本など
 世界の市場も続落した、あのブラックマンデーのころを思い出してしまい
 ます。

 あれは、世界経済をつかさどるアメリカのFRB(米連邦準備制度理事会)
 議長がボルカーからグリーンスパンに替わった直後でした。ラテンアメリカ
 などの新興国市場が下落していました。アメリカは短期金利を高いレベル
 に保っていました。年初から株が上がっていました。伸びきったアメリカの
 株式市場を見透かすように下落が始まり、月曜日にピークを迎えました。
 金融機関の決算も迫り、売りが売りを呼びました。

 今年2月、FRB議長はグリーンスパンからバーナンキに交替しました。先週
 は、インド・ブラジル・ロシアの株が暴落しました。アメリカは短期金利
 の上昇を止められません。石油などの一次産品の価格上昇が止まらないから
 です。中国やインドの経済成長は止まりそうにないからです。産油国イラン
 の危機も深まるばかりです。しかも、金利と物価上昇のダブルパンチで
 さしものアメリカの消費景気にも黄信号がともっています。市場はFRB新
 議長の実力をテストするかのようです。19年前には規模が小さかったヘッジ
 ファンドは、今では巨大な勢力となり、瞬時に買い、瞬時に売ります。

 嵐は来るのでしょうか。わかりません。ただ、不気味な暗雲が広がっている
 ように見えるのです。


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● 次号は2006年6月中旬にお届けいたします。どうぞお楽しみに!

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