━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
____山__崎__通__信_______________2005.09.05_
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 関係者様

 号外をお送りいたします。
 
 お知り合いの方にも、このメールを転送いただければ幸いです。


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ハリケーンと国債
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 アメリカでハリケーン「カトリーナ」の史上最悪の被害が広がっています。
 テレビから見る映像は、まるでインド洋の津波の再現です。家やビルが
 まるで爆撃にあったように破壊されています。超大国アメリカでの災害です
 が、大災害経験国として、日本はすぐに支援を申し入れるべきです。自衛隊
 や消防、医療などの優れた活動は役に立つのではないでしょうか。他人事
 ではありません。いつ日本も大災害に襲われるかも分かりません。さらに、
 以前から予測されていた地球温暖化と巨大ハリケーン(アジアでは台風)
 との関係についても至急調査すべきでしょう。今まで地球温暖化に対して
 後ろ向きの対応をしてきたアメリカ政府に、国民からの声が高まるかも
 しれません。

 どんどん水位が上がる洪水の中で必死に助けを求める人々の映像を見て、
 どうしても日本の国債を連想してしまいました。4年前に小泉首相が登場
 したときに、「国債の発行を減らす。」と約束をしました。そのころの
 国債の残高は381兆円でした。それが今年の3月末での残高は245兆円も増え、
 626兆円にもなりました。国民一人当たり493万円、一家4人で1972万円。
 国債の洪水です。小泉首相は、歴代最も国債を増やした総理大臣です。今の
 国債金利はゼロに近いですが、水位が上がるように、これから欧米に合わせ
 て上昇を始めたらどうなるのでしょう。かつて日本の国債の平均水準と考え
 られた5%に上がれば、金利の支払いだけで年間31兆円に達することになり
 ます。今の43兆円の総税収の7割に達す額です。とても払えないからまた国債
 を出すことになります。これから団塊の世代の引退が始まり財政負担が増え
 るときに、年金や医療は維持できるのだろうか。ここまで膨れ上がった国債
 は、日本国民にとっての大危機ではないのでしょうか。迫りくる総選挙を見
 る限り、そうではないらしいです。「民営化」「刺客」「官から民へ」と
 いった言葉とパフォーマンスがメディアを覆いつくしています。小泉さんが
 国債の発行を減らす、財政を再建すると言ったことは忘れられました。
 国債は国民にとって大事ではないようです。

 しかし、国債は郵政民営化と大いに関係があります。小泉さんは、郵政民営
 化で特殊法人に金が流れなくなると説明しています。そうでしょうか。小泉
 首相が増やした国債残高245兆円のうち、約半分の122兆円を占めるのは
 財投債という種類の国債です(以下「財投国債」)。財投国債とは、特殊
 法人のために発行される国債です。財投国債は、2001年に小泉内閣とともに
 始まりました。それまでは、特殊法人は郵貯・簡保・年金から集めたお金を
 財務省から貸してもらっていました。財投国債ができて、特殊法人の資金の
 集め先は飛躍的に広がりました。国債だから銀行も安心して買っています。
 民営化で郵貯が銀行になっても買い続けるでしょうし、他の買い手には困り
 ません。そして、国債で集めたお金を財務省が特殊法人に貸してくれるの
 です。小泉内閣は、「官から民」どころか「民から官」へのお金の流れを
 広く太くした政権なのです。特殊法人のうち道路公団のようなところが
 ムダ遣いして、借金を返さずに損が出たらどうなるのでしょうか。国債を
 使って借りたお金だから、特殊法人に代わって国民が返すのです。つまり、
 小泉さんは特殊法人の借金を国民に肩代わりさせた総理大臣なのです。国債
 の金利が上がれば国民の負担は大きく増えていきます。こんな総理大臣が
 叫ぶメッセージが国民の喝采を得ています。まさに天才的な劇場政治家、
 演劇人です。当然かもしれません。演劇的能力とは、フィクションを本当と
 思わせる能力なのですから。


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃『だまされるな!郵政民営化』(新風舎)怒りの緊急出版!
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 自民党の荒井議員とはこれまでの経歴や考えも異なりますが、このままでは
 日本が破綻する、地方から日本が元気にならなければ日本に未来はない、
 という危機感を抱いているという点では共通の認識を持ち、この度の対談本
 を出版するに至りました。
 
 現状の郵政民営化の問題点を糾弾しつつ、官も民も超えた第三の道を提言
 しています。

 ******************************************************
 『だまされるな!郵政民営化』(新風舎)990円(税込み)
 元ゴールドマン・サックス投信株式会社社長 山崎養世
 自民党 参議院議員 荒井広幸
 コーディネーター 日刊工業新聞社 論説委員 八木澤徹
 ******************************************************


 ………………………………………………………………………………………
 ★メールアドレスの変更をご希望の方、またメールをご不要な方は、
  下記URLよりお手続きをお願いいたします。
 ◇メールアドレス変更 : http://www.yamazaki-online.jp/change.html
 ◇メールマガジン解除 : http://www.yamazaki-online.jp/stop.html

 ★また『山崎オンライン』上でも、随時、変更・停止手続き可能です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
──●          山崎オンライン事務局
─■⌒■───────────────────────────────
      http://www.yamazaki-online.jp/
      E-mail: yyonline@yyoffice.co.jp

○出所の明記をする限り、転送・転載は自由です(ご連絡頂ければ幸いです)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━