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____山__崎__通__信_______________ 2006.10.2_
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関係者様
号外をお送りいたします。
お知り合いの方にも、このメールを転送いただければ幸いです。
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┃冬柴さん、あと一歩
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安倍内閣の国土交通大臣に、冬柴鉄三公明党前幹事長が就任しました。
小生も同じ秋田県小坂町の観光大使という役目を仰せつかったご縁で、
お目にかかったことのある方です。満州から引き揚げてこられ、苦学して
司法試験に合格し、庶民を守る弁護士として勇名をはせ、政界に転じて
からも厚いお人柄で信頼を集めた方とお聞きします。
その冬柴国土交通大臣が、就任後の記者会見で、道路特定財源の一般財源化
に伴い、その使途は自動車周辺に限定されるべきだと発言しました。その
うえで、個人的見解として、二酸化炭素を減らすことを挙げました。
自動車ユーザーから取った税金をまず自動車に関連したものに使うことは、
ユーザーの側からすれば当然でしょう。銀行の不良債権処理やゼロ金利で
痛んだ年金財政の後始末に使うのは、よほど余ったときではないでしょうか。
自動車周辺でとても大きなものとしては、道路関係四公団が作った40兆円の
借金があります。これは民営化会社から切り離され、新しい独立行政法人に
移し、国民が最後は返すことになったのです。将来金利が上がれば大変な
ことになります。
この巨大な借金を道路特定財源で少しずつ返していけばどうでしょう。
もともと9種類年間10兆円に近い自動車ユーザーが支払う税金の約3割は、
高速道路の利用者が負担しています。そのほとんどが実質的に一般道路
の道路特定財源に流れていて高速道路には使われていません。
借金の返済方法として合理的なのは、金利を低くし、返済の期間を短くする
ことです。財務リストラの基本です。そのためには、いまの45年かけて変動
金利で返すやり方ではなくて、国が10年や20年ものの固定金利の国債を発行
して、借り替えてしまうのが最も金利コストが小さくなるやり方です。
20兆円以上コストが低下します。これは子会社の借金を整理するときの
デット・アサンプション(債務承継)の当たり前の手法です。不良子会社
である道路関係四公団の債務はすでに財政が引き受け、最終的には国民負担
になるのですから、より低コストにするのは財政当局としても当然の責任
でしょう。この国債をもともと高速道路ユーザーが払った年間3兆円もの
道路特定財源で返していくのですから、財源が確保されています。赤字国債
ではありません。
国債に借り替えた時点で、道路公団の債務はなくなり高速道路の通行料金を
取る根拠はなくなります。つまり、高速道路無料化が実現します。
そうなれば、小坂町は助かります。花巻空港から十和田湖まで行くときの
片道3,300円の通行料金がただになれば、春の若葉や秋の紅葉を見に来る人
が増えることでしょう。日本最古の現役芝居小屋である康楽館やアカシアの
咲く散歩道やかつての栄華をしのばせる小坂鉱山事務所に行くのも簡単に
なります。
日本のほとんどの地方には、自動車しか交通手段がないのです。それなのに、
首都高速はどれだけ乗っても700円、地方の高速道路は走れば走るほど高い。
こんなハンデを背負わせておいて、地方は自立しろといつまで言うので
しょうか。嫌なら東京に出て来い、ということですか。
でも、東京はばら色ですか。地方から出てきて、みんな正社員になれるの
ですか。高い家賃を払い、子供を塾に通わせられるのですか。六本木ヒルズ
から見えるのは一面のビルの海、十和田湖までの丘から見えるのは一面の
樹の海。樹の海を捨ててビルの海に来いというのですか。美しい日本は
どこに行くのでしょうか。
冬柴さん、あと一歩です。借金を返せば、美しい日本を再発見するのも
簡単になります。
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