快走論 Q&A
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そもそも高速道路って、あまり使わないのですが・・・?
わたしは週末しか車を運転しません。しかも行き先は近場ばかり。つまり高速道路をほとんど利用しません。無料化といわれてもピンとこないのですが・・・。
山崎養世からの回答
■いままで利用が少なかったのは、料金が高かったからではありませんか。

例えば、四国の徳島から神戸までは約90kmですが、往復料金で1万2000円以上もかかります。こんな高い料金では、普段の生活に気軽に高速道路は使えませんよね。アメリカに比べて、出入口(インターチェンジ)の数が格段に少ないことも使いにくさの一因になっています。高速道路の無料化は、こうしたみなさんの“高速道路に対する心理的な壁”を取り払うことが最初の目的なのです。
無料化で渋滞の原因にもなっている料金所が消えて出入口が増え、一般道路とスムーズに行き来できるようになれば、もともと高速道路は信号のないフリーウェイですから、これほど気持ちのいい道はありません。「往復100kmで片道1時間足らずで行けるのなら、あの町に日帰りで行ってみるか!」――みなさんもこんな気持ちになりませんか?

■もちろん利用頻度の少ない方にもメリットはあります。

無料化は、移動手段としての高速道路の輸送力アップ以外にも様々なメリットを地域にもたらしてくれるでしょう。出入口がアメリカ並みに3kmにひとつに増えた様子を想像してみてください。その周りは、ビジネスの面ではこれ以上望めない好立地の場所になります。ここにコンビニ、スーパー、ファーストフード店やファミリーレストランができ、場合によってはシネコン(シネマコンプレックス)付きのショッピングセンターができるかもしれません。
いままでですと、出入口は平均で10数kmにひとつですから、こうした商業施設の進出には限界がありましたが、3kmに1か所になれば、出店する業者の考え方も変わります。このほか、救急病院や学校、福祉施設などの公的な施設も出入口の近くに集まってくるかもしれません。料金無料の高速道路の出入口が新設されることで、地域のアンバランスな開発は随分と改められることでしょう。こうした波状的な経済効果が地域の発展を促して、一人ひとりの暮らしを豊かにすることが期待できるのです。
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