快走論 Q&A
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無料化はいつから始めるのがいいのでしょう。タイミングは大切ですか?
山崎養世からの回答
■超低金利時代のいまが、絶好のタイミングです。

高速道路を無料化するためには、いまの借金を借り換える資金として国債を発行する必要があります。これをわたしは「世直し国債」を名付けています。
30年もので2%の国債を発行すれば、いまの四公団の借金は一掃できます。この国債は、いわゆる“赤字国債”などとは違って、非常に前向きな借金ですから、無料化が実現したインパクトをうけて生まれる新しい需要がデフレを解消し、国際社会が日本を見直すきっかけになるでしょう。
あまりうれしい予想ではありませんが、2005年ごろからの高齢化社会の本格到来と中国などへの生産部門の移転の効果などが表れて、日本の国際収支は2010年あたりには黒字がなくなるかもしれません。こうなれば、いまのような低金利は望めません。国際収支が黒字のうちに、つまり待ったなしでいまこそ、「世直し国債」を低利で発行すべきなのです。
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