【第22話】審判とプレイヤーは別に | 2004年06月22日更新 |
道路四公団改革、道路行政改革が本物となるには、企業の経営では当たり前である「執行」と「監視」の区別が急務の課題となる。 なぜなら、現在のように、公共事業の執行と監視の両方を国土交通省が行うのでは、お手盛りとなりガバナンスが成り立たないのだ。国交省は、ディベロッパーの役割までしている始末だ。役所が非効率な予算の使い方をいつまでもし続けるのは、何十年にも亘って染み付いた中央官庁の予算システムのせいだ。霞ヶ関では、大きな予算を取ることばかりが評価されるため効率化のインセンティブが働かないのである。 従って、執行は自治体が行い、それを国が監視することで地方主権を目指す。いわば国交省はプレイヤーから審判へと役割を変えることになる。 |